障がい者雇用に関する情報
障がいのある社員を“活かす”しくみづくりを
今回、取材にご対応いただいたのは

ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社 BS12 トゥエルビ
三田村様(左) 酒田様(右)
障がい者の戦力化のために…<割り当てる業務についての考え方>
障がい者向けの仕事を切り出すのではなく、「会社として社員がもう1人増えたらこういうことを依頼したい」といった観点でリストアップしています。初めて障がいのある方を採用した際には150個ほど項目があがり、難易度の低い業務から依頼をしていきました。最初は備品の補充や、ホワイトボードの清掃、クリーニングといったような業務をお願いしていましたが、それらをうまくこなしてくれていたので、現在では次のステップとして請求書の整理や、エクセルの表の更新などをお願いしています。
なお、一人目の方が就業されて、翌年にまたもう一人、ITに強い方を採用しました。先程のリストの中に「WEBの更新」や「デザイン」という項目があったので、担当してもらいたいと考えたのです。

ホワイトボードの清掃など社内の様々な業務を行っている。
希望の未来を切り拓いて欲しい…<障がいのある社員への想い>
経験を積んでスキルを身につけ、どんどんステップアップして欲しいですね。当社の規定上、3年間上限のパート社員での雇用契約となっているので、無期雇用社員を目指していただく、あるいは当社で学んだことを他の会社さんで活かしたりと、存分に活躍していってもらえたらと思います。現在のメンバーについては、「会社のために何かできないか」を積極的に考えてくれていますので、非常に期待をしています。
メンバー増員と人材育成…<今後の展望>
現在は障がいのあるメンバー一人ひとりに向き合って業務を当てはめていくような、いわば「オーダーメイドスタイル」です。ですが、今後もメンバーを増やしていきたいと考えていますので、そうなった際、同じように業務を割り振っていけるかどうか、あらためて仕組みを考えていく必要があると思っています。
また、障がいのあるメンバーの中で、リーダーのような立場になる方が出てきて欲しいという思いもありますので、人数が増えた際には、そのような役割の方も育成していきたいです。
受け入れ体制を万全に…<これから障がい者雇用に取り組む企業さまへ>
採用に取り組んだ当初は、「どういった人を採用しようか」や「他社の事例はどうだろうか」などに目が向いてしまうと思います。もちろんそういった考えや情報も大事ですが、社内に対して目を向けることも非常に大切だと感じています。やはり人と人との繋がりが最も大事になってきますので、社内向けの教育プログラムの充実であったり、何か困ったことがあればすぐに相談できるような体制を整えておくといったり、事前準備をしっかりとしておくことをお勧めします。