逆SSTで当事者理解を体感
障がい者雇用支援センターは2023年3月17日、「第1回障がい者雇用推進研究会」を東京都中野区のLEC東京リーガルマインド中野本校教室で開催しました。「当事者視点を踏まえた障がい者雇用を目指して」をテーマに、会場とオンラインで20名以上の参加者が当事者理解の手法として開発が進む逆SSTを体感しました。
「逆SST」とは、発達障がい当事者の方に自らの言動の理由について、問題形式で出題していただき、みんなで考えるトレーニング方法です。
司会は一般財団法人発達支援研究所の渡辺忠温・主席研究員。
出題者は自閉症スペクトラム当事者の大内雅登さん(同研究所客員研究員)。
出題内容は、仕事の際に強めの表現で言葉を発してしまう理由を問うもので、回答者に指名された3名が質問を重ねながら、参加者が一緒になって考え、当事者の思考を想像する場となりました。
最後に、山本登志哉・同研究所所長が、障がい者雇用の現場で起こるディスコミュニケーションについて、問題を逆SSTの手法で捉え、相互理解を深めることの重要性を指摘しました。